みなさんこんばんは。

最近、一気に寒くなりましたが風邪とかひいていませんか?
今日の話題は米づくりです。
少し前のブログでも書きましたが、米づくりのイメージは春から秋にかけてと言うイメージがありますが、実は冬場の管理をどうするかが収穫に大きな影響を与えます。
稲刈りが終わると翌年の田植えに向けた準備が始まるのです。
1年を通して米づくりの作業は、産地や農家によって異なりますが、概ね以下のような作業をします。
◾11月~4月
 土作り
◾5月~6月
 種まき・田植え
◾7月~10月
 稲の管理・稲刈り
種まき~稲刈りはよくテレビでも紹介されますが、土作りはあまり知らないと思います。
今回は土作りの作業を紹介しましょう

土作りとは

名前の通り、稲が育ちやすい環境に土を整える作業です。
土の養分を整える
稲を栽培するには養分が必要になります。
稲刈りが終わった田んぼでは、稲に養分を吸収されているので、肥料不足の状態になっています。
(この状態を「土が痩せる」と表現します)
特に何年も稲を栽培していると、必要な養分が減っていくので収穫量がどんどん減っていきます。
それを防ぐ為に、肥料を追加するのですが、肥料を与えるだけでは良い米が育ちません。
肥料は有機肥料や化学肥料がありますが、化学肥料だけでは稲の生育に必要な養分は補ず、有機肥料は単純に追加するだけでは効果はありません。
そこで、冬場の田んぼの土の状態を整える必要があるのです。
作業としては、
・田を耕す
・有機肥料を撒く
・レンゲやクローバーなどを栽培する
と言う方法があります。
中でも大切なのは田を耕す事です。
耕す効果
田んぼを耕したらどんな効果があるのかと言うと。。。
稲刈りが終わった田んぼは下の写真のような状態です。
稲の切り株がそのまま残っている状態で、半年間水が入っていた為、土も非常に固くなっています。
このまま放置していると、春まで切り株が残った状態ですし、土も固いままです。
土の中の状態は、土と土の粒子がきっちり詰まった状態です。
非常に安定した状態とも言えるのですが、作物を作るにはあまり適していない状態なのです。
と言うのは、作物が生育するための養分は、土の中のバクテリアが色々な有機成分を分解して作られるのですが、土が安定した状態だとバクテリアが繁殖しにくいため、有機成分の分解も進まなくなります。
バクテリアが繁殖するには水と酸素が必要なので、土を耕して土の中に隙間を作ってあげます。
土の中に隙間ができると、隙間には酸素や水分が溜まるようになり、その中で繁殖したバクテリアが枯葉や藁を分解し、養分に変えてくれるのです。
土の耕し方
最初はできるだけ大きな土の塊ができるように耕すと良いと言われています。
できる限り深く耕し、底の土と表面の土を入れ替えるように耕します。
昔の人は鍬で耕していましたが、現在は文明の利器「トラクター」を使います。
 
稲の切り株が転がっているのがわかるでしょうか。
最初はこれくらいの粗さで耕して、おおよそ2ヶ月くらい放置します。
今回、耕したのが12月なので、次回は2月に再度耕す事にします。
2月まで土の中のバクテリアが繁殖してくれることを祈りながら、放置しときましょう!

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