今日のブログは写真なしです。
以前に私は米を作っているという話をしました。
減農薬栽培で、「ヒノヒカリ」と言う品種の米を作っています。
 
今回は減農薬栽培のお話をしたいと思います。
 
文字通り、農薬を最小限にして栽培する方法です。
減農薬栽培と言うのは厳格な定義はなく、通常の農薬の使用量の半分以下で栽培すれば減農薬栽培として販売することができます。
なので、産地によって使う農薬の量が異なるので、「減農薬=安心」とは言いにくい部分もありますが、概ね通常の商品を購入するより安全という事になります。
本当なら購入する際に、何の農薬をどれくらいの量使ったのかを確認してから購入する方がいいのですが、なかなかそう言うわけには行かないのが現実だと思います。
一番安心なのは「無農薬+有機栽培」でしょうが、販売数量は少なく価格も高価になるので手に入れにくいのが現状だと思います。
私個人としても、無農薬栽培で米を作りたいとは思っていますが、手間とリスクを考えると無農薬に踏み切れないところがあります。

無農薬栽培の難しさ

無農薬栽培は一般的に高価な値段で販売されています。
少々味や形が悪くても高値で売れる無農薬野菜をなぜ農家の人は作らないのでしょうか?
それは、無農薬栽培にかかる手間とリスクを考えると割に合わない事が多いからです。
雑草の処理
通常の野菜を栽培する場合の大敵は、雑草と虫(ウイルスなどの病気も含む)です。
多くの野菜は暖かい時期や場所で栽培されますが、雑草の生育にも適した環境となります。
雑草と言うのはとても繁殖力が強く、少し放置するだけでどんどん増えていきます。
対策は、できるだけ小さなうちに草むしりする事ですが、田畑が広いと一人の力では対処できなくなります。
そう言う訳で、雑草を抜く手間がかかる分、値段が高くなる傾向にあるのです。
虫・病気の対処
無農薬栽培で一番の脅威となるのが、虫と病気です。
雑草は抜けばいいし、最悪放置していても収穫量が少し減るだけですが、虫と病気は大変な事になります。
虫が発生したらどうなるか。
もちろんどんどん繁殖していきます。
雑草とは異なり、陰に隠れたりするので人手では完全に駆除することはできません。
農薬は使えないので、繁殖していく虫を指をくわえて見ているしか方法はありません。
その時だけ農薬を使って、次から農薬を使わないと言う方法もありますが、
無農薬栽培の定義は、「過去3年以上農薬を使っていない田畑で栽培されたもの」なので一度農薬を使うと暫くは無農薬栽培はできない事になります。
 
使う農薬が少なければ減農薬栽培として販売することもできますが、農薬を使う決断を下す頃には大変大きな被害が出ていますし、農薬も即効性はないのでさらに被害が増える事になります。
 
と言う事で、減農薬栽培をする農家が多いのです。
 

私の作っている減農薬米

冒頭でもお話しした通り、私の作っている米は減農薬米です。
農薬を使うタイミングは、
・春の田植えのみ
です。
田植えの際に、防虫剤と除草剤を散布しています。
メーカーから発表している仕様では、散布後1ヶ月で農薬成分は消えるとのことなので、6月の終わり頃には農薬成分は消えている事になります。
稲刈りは10月なので、多少誤差があったとしても秋には安心して食べられると考えています。
収穫した米は、毎年予約していただいている方に販売して売り切れてしまうので一般販売は行っていません。
農業ネタはこれからも時々書いていくので、興味がある方は暇なときに覗きに来てください。

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