万年筆に最適なノートとして、「ライフ ノーブルノート」をご紹介しましたが、今回は「ミドリ MDノート」のご紹介です。
ミドリMDノートは、株式会社デザインフィルが販売するノートで、1960年代から作られている「MD用紙」をもとに、書き味を追求したノートです。
株式会社デザインフィル
株式会社デザインフィルは、1950年に「株式会社みとり商会」と言うなの会社でスタートしました。
1963年に「株式会社ミドリ」に社名変更
2007年に現在の社名である「株式会社デザインフィル」に社名変更されています。
当初は日記と便箋が主力商品で、「便箋と日記のミドリ」と呼ばれていたそうです。
その後、シールや文具ケース、色紙など、ノート類以外の商品もラインナップに追加され、総合文具メーカーとして成長していきます。
現在も、
・手帳、日記、ノートなどの紙製品
・筆記具、ペンケース、クリアファイルなどの文具雑貨
を販売する総合文具メーカーとして活動しています。
MDノート
今回ご紹介する「MDノート」は2008年から発売されたノートです。
発売から10年と言う歴史の短いノートですが、創業から50年近く経って、満を持して発売されたノートで、長年積み上げてきたノウハウが詰まっています。
主要スペック
商品名 | MDノート |
サイズ | A4変形、A5、新書、文庫 |
罫線 | 方眼(5mm)、横罫(7mm)、無地 |
ページ数 | 176ページ |
価格 | 648円~1728円 |
綴じ方 | 糸かがり綴じ |
その他 | しおり紐、インデックスシール付き |
紙質
紙の色は薄黄色になっています。
ノーブルノートに比べると若干白い印象ですが、目に優しい色を採用しています。
紙質も若干厚めの髪が使われており、万年筆でゆっくり書いても裏抜けしにくく、インクのにじみもほとんどありません。
(一か所にペンを押さえつけるような書き方をしない限り、インクがにじむことは無いと思います)
MDノートの特徴は、綴じ方です。
糸かがり綴じと言う綴じ方で、辞書などのページ数の多い書籍に使われる綴じ方です。
数枚の紙を重ねて束にし、更にその束を糸で縫い上げていくと言う手間のかかる製本方法を使用しています。
この綴じ方のメリットは、上の写真のようにノートを開いたときに180度に近い開き方が出来るため、ノートの真ん中に文字を書きやすいと言うメリットがあります。
しかも糸かがり綴じは、耐久性に優れているため、長期間使用しても紙が外れにくいと言うメリットもあります。
紙質は、すべすべした中にも若干のざらつきがあります。
ここは好みが分かれるところですが、万年筆で文字を書くとき、「カリカリ」と言う筆記音が出るよう、敢えてざらつきを残しているそうです。
万年筆で文字を書いてみると、若干の引っ掛かりがあり、文字を書いていると言う事を感じながら筆記できる紙になっています。
全体的な使用感
私自身もMDノートは愛用しているノートの一つです。
文字の裏抜けがなく、「カリカリ」と言う心地よい筆記音は、静かな部屋で文字を書くと、集中力を高めてくれるようで、ノートを付けるのが楽しくなります。
ノートのお値段は若干高めですが、176ページと言う枚数を考えると極端に高価ではないと思います。
一つだけ難点を言えば、表紙も薄い黄色なので、汚れが目立ちやすい点です。
これは、ノートカバーをつける事で解決するので、MDノートとお気に入りのノートカバーをセットで使用する事をお勧めします。
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