人類はなぜ進化し、高度な文明を作る事ができたのか?

いきなり何の話をするの?
と思った人も多いでしょう。
以前、「ホモサピエンス全史」と言う本を読んでから、人類の進化と言うのに興味を持ち始めました。
色々な本を読んだり、ネットで調べた事で、今まで考えたこともない事実を知ることができました。
そして、人間の凄さを改めて感じる事ができました。

この事実を一人で持っているのは勿体ないので、備忘録を兼ねて共有しようと思い、ブログに掲載することにしました。

少し堅苦しい話になるかもしれませんが、お付き合いいただければとおもいます。

 

言葉の発明

人間の進化に大きく貢献した要素は、「知能、手、声」この3つが揃ったからと言われています。

ホモサピエンスは上記の3つを備えていますが、ネアンデルタール人の方が脳は発達していたと言われています。
手先の器用さもホモサピエンスと同じレベルだったと想像されていますし、体格も同等かそれ以上だったと言われています。

ホモサピエンスより知能は高かったネアンデルタール人が滅んで、知能が劣るホモサピエンスが残った原因は何だったんでしょうか。

所説ありますが、「」だったと言う意見が有力視されています。

声と言っても、「アニ声」のような可愛い声でも、遠くまで聞こえる大きな声でもありません。

声は、感情などを表現するために発する音で、人を含む多くの動物が使っています。
また、感情の表現だけでなく、危険を知らせるために使う動物もいます。

ホモサピエンスが進化した理由は、声による表現力が非常に高いことが理由です。

例えば、危険な状態のとき、犬などの動物でも吠える事で、仲間に危険を知らせます。
危険度の大きさによって鳴き声の大きさで表現する事もできるでしょう。
多くの動物は、鳴き声で危険を伝える事ができます。

しかし、細かい表現は鳴き声だけではできません。
・危険な動物はどれくらいの距離にいるのか
・その動物は近づいてるのか離れていってるのか
・その動物はこちらの存在に気付いているのか
状況によって対処方法は変わりますが、どうしたらいいのかを仲間に知らせるには鳴き声だけでは足りません。
人間は、多彩な声で危険度や対処方法を仲間に知らせる事が出来るため、危険を回避できる可能性が高まります。
結果、生き残る可能性が高くなり、多くの子孫を残すことが出来ました。

鳴き声のバリエーションが増えて、言葉の原型ができ始めると、木の実や小動物の群れの場所も伝えられるようになります。
食料の場所を伝えられるという事は、自分が見ていない情報を得る事ができるので、効率的に行動できるようになります。

狩りをする時は、仲間同士で連携をとる為のツールになります。
「待て、任せろ、右、後ろ」
など、最初は狩りの中で動きを伝える鳴き声から、次第に作戦を伝える言葉に変化し、戦略を練る会話になっていったと思われます。
複数の人が連携しながら動くので、一人で狩りをするより効率がよくなり、他の集団との争いにも使われるようになります。

ネアンデルタール人を含む他の原人とホモサピエンスの大きな違いは、「声帯と舌」にあったと言われています。
ホモサピエンスは、様々な高さの声を出し、下の動きで様々な音を出すことができたのです。
色々な音は言葉となり、数々の言葉が生まれました。
当時は、ホモサピエンスと他の原人が生息していましたが、言葉を自在に操るホモサピエンスが、他の原人を圧倒するようになります。
・食料となる動物の居場所
・食べられる草の見分け方
・火のおこしかた

誰かが見た事は、言葉によって集団の中で広まり、集団全員の知識になります。
集団の中に頭の良い人の知識は、言葉で伝える事で、集団全体の知識となります。

言葉と言うツールのおかげで、他人の経験や考え方を吸収する事ができるため、自分の経験で得られる何倍もの知識を得る事が出来るようになりました。

言葉と言うツールの発明が、人間が他の動物と一線を画した進化を遂げる最初の一歩だったのです。

今回のまとめ

人間は、言葉と言うツールを発明することで、多くの情報を得る事ができるようになりました。
通常の進化は、突然変異などを繰り返しながら、何万年もかけて進化します。
しかし、言葉と言うツールを得る事で、身体の進化を待たずに今まで出来なかった事が出来るようになったのです

例えば
山の向こうの様子が見えなくても、人から伝え聞いて知ることが出来ます。
身長や首が伸びるのを待たなくても良いのです。

肉眼では見えない離れた場所で起こっている事でも、見てきた人から伝え聞くことで知ることが出来ます。
視力が発達するのを待たなくても良いのです。
会話を通じて複数の人と共同作業で早く作業したり、共同で重いものを持ち上げる事が出来ます。
手足が早く動くように進化したり、筋力が発達するのを待たなくても良いのです。

このように、言葉を手に入れたことが、今後ホモサピエンスが大きな文明を築き上げる大きな一歩となるのでした。

 

最後に

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

最後に書籍のご紹介をして、第1話を終わりたいと思います。
この記事の最初に紹介した「サピエンス全史」は、人類の歴史や未来について、今までの歴史書とは全く異なる視点で掘り下げた本です。
本当に良い本ですし、非常にわかりやすく解説しています。
私はこの本を読んで、考え方が大きく変わりました。
人生を変える本と言うのがあると言われていますが、私にとってこの本は人生観を変える一冊になっています。
NHKなどでも取り上げられているので、ご存知の方も多いと思いますが、ぜひ一度読んでください。

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